地蔵尊大祭の様子

 8月23日と24日で板橋地蔵堂の夏の大祭が行われました。

 今回も沢山の方々にお参りいただきました。

 

 大祭の様子を写真と共に紹介いたします。

 

 こちらは本堂内の様子です。

 正面中央の列は参拝の列になります。前まで進んでいただくと、大きな赤い提灯(ちょうちん)の裏にお地蔵様の大座像が見えてきます。この座像の腹部には、大祭期間中だけ、秘仏が祀られています。

 

 堂内に入ると、中では大きな声が飛び交っています。

 初めて参拝される方は驚くかもしれませんが、これは「ロウソク上げ(おろー)」の掛け声です。

故人の命日に対してのロウソク上げのため、命日を伝えていただくと,

「〇月〇日のおろー」

「はい」

と言ってロウソクが灯されます。

 ロウソクをお上げになられる方は、参拝の列の両脇に窓口を設けておりますのでお並び下さい。

 

 

 さらに、その両脇には、供養祈願のお札場になります。

 

 建物外にご用意してあります申込書をご記入の上、お並び下さい。

 

 供養と祈願のお札は、その場でお坊さんが書いて、お渡しいたします。

 

 続いて、お堂の外の様子です。

 

 本堂正面右手には大きな大黒尊天の像があります。

 

 もともと、別の場所にあった樹齢1500年と伝えられる大楠樹に立木のまま彫られたもので、ご縁あって現在では地蔵堂に鎮守としてお迎えしております。

 

 

 

 反対側の本堂正面左手には赤い身体をした賓頭盧尊者(おびんづるさん)の像があります。

 「なで仏」と呼ばれていて、身体の悪い部位をなでると治るといわれています。

 

「おびんづるさん」は大祭期間中のみ設けられますが、他にも大祭でないと見ることができないものがあります。

 

 それは、本堂の左手にある閻魔堂(十王堂)の壁面に掛けられている「地獄図」「極楽図」「賽の河原の延命子育地蔵尊図」の三幅の掛軸です。

 

 昔から、この掛軸をつかって、大人が子どもへ善悪を教えてきました。

 

 

 

 次回の大祭は令和2年1月23日24日の開催になります。

 皆様お待ちしております。

2019年08月28日